ただの突き指じゃない②!腱性マレットフィンガー

腱性マレットフィンガーって何?

マレットフィンガー??

腱性って何?

他にも何かあるの?

という疑問をお持ちになると思いますので、まず病態から解説していきます。

突き指と思っていたら

第一関節(医学的に正しくはDIP関節と言います)が曲がったままになってしまって伸ばせない!変形したままになってしまった!

これがマレットフィンガーです。

指を伸ばす・反らすための腱が指の先端・爪のすぐ近くまで伸びているのですが、

その腱が突き指外力によって切れてしまう事が腱性マレットフィンガーです。

もう一つのタイプとしては腱は切れないで済んだけれど、腱がくっつく骨ごと引きはがして骨折してしまう事があり

こちらは骨性マレットフィンガーと呼ばれそれぞれに分類されています。


今回は腱性マレットフィンガーについて詳しく記載していきます。

曲がったしまった関節の変形は回復する?

まず一つ大事なことは骨性マレットフィンガーにも言えることですが、

マレットフィンガーを起こしていない他の指と比べ、

完全にDIP関節が反らせるように回復することは残念ながら多くはありません。

若干ですが曲がった状態になることがほとんどです。

これは手術をしても手術をしないでもどちらの方法を選択しても同様です。

しかし指の機能は曲げる方が圧倒的に重要ですので

ほぼまっすぐ伸びるようになれば日常生活の問題になる事はまずありません。

これはマレットフィンガーになった方は必ず承知していてください。

腱性マレットフィンガーの対処法

腱性マレットフィンガーに重症度の区分けは特にありません。

しかし一般的に骨性マレットフィンガーよりもDIP関節が曲がってしまう変形が強度であり、

その変形の曲がり角度の程度によって重症度の判断をされています。

DIP関節の曲がり角度が40°を超えるようなケースでは手術を検討されることもありますが、

腱性マレットフィンガーの対応は手術をしないで行うことが原則推奨されています。

受傷後早期から対応できたケースに関して、私は手術を要するようになった腱性マレットフィンガーの経験はありません。


骨性マレットフィンガーと同様ですが対処法としては固定ポジションと支点の取り方が最重要となります。

骨性マレットフィンガーよりも組織の強度を取り戻していくための日数が必要になるので、

比較すると固定を必要とする合計期間はやや長くなります。

(組織が安定してくれば常に装具をつけっぱなしということではなくて、日常生活の中でつけ外しをしながらという管理になります。)



どうしても手術が必要なケースというのはしっかりと固定処置をしたにもかかわらず、

固定を外した際にすぐに指が曲がってきてしまって維持できないなどの変形が残ってしまう場合には、手術での対応が推奨されます。

腱性マレットフィンガーの注意点!

腱性マレットフィンガーの対応として、一番リスクのある行為が放置です。

指の先端の関節部という事もあり、痛みが比較的弱い事が多いため、

日常生活の大きな支障にもならずに様子見でかなり時間を経過してしまう方が時折見受けられます。

特に腱性マレットフィンガーの場合には、

年齢に伴って腱自体が弱くなってきている中高年の患者さんだとタオルに指が引っかかってしまっただけでも発生することがあります。

多くの方が痛みでというよりも、指の変形が治らないことを気にされて来院されます。

おおよそ2週間以上放置してしまうと切れてしまった腱の断端が離れていってDIP関節の曲がり角度が強くなったり、

腱の断端同士がくっつこうとする反応自体が弱くなってしまったりという変化を起こしてきます。

さらにDIPが曲がってしまった状態が続くと今度は第二関節(医学的に正しくはPIP関節と言います)が

常に反ってしまうような変形に進行します。DIP関節とPIP関節の変形を合わせてスワンネック変形と表現されます。

最終的な選択肢は手術だけになってしまいますし、

指の変形がこれだけ進むと手術をしたからといって必ずしもスムーズに動かせるようになるわけではないようです。

腱性マレットフィンガーのまとめ

とにかくDIP関節に限らず指が変形したままになってしまうような突き指でしたら、

様子を見るということはせずにすぐに医療機関を受診してください。

腱性マレットフィンガーの回復具合には初期対応が何より重要です。

かしわだ接骨院では腱性マレットフィンガーの疑いがあるケースではエコー観察によってリスクを判断し、

提携医療機関への紹介から初期固定処置・リハビリテーションまで一貫して対応しております。

腱性マレットフィンガーの事でお悩みでしたらどうぞお気軽にご相談ください。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA