腱鞘炎じゃありません! 母指CM関節症

こんにちは。

柏市・柏駅にあるかしわだ接骨院・院長の和田です。

今回は女性の手首や親指にかけての痛みの原因の一つ

”腱鞘炎じゃありません! 母指(親指)CM関節症”

をテーマに解説していきます。

CM関節ってどこのこと?

指というのは非常に繊細な動きを要求されるので、

指の又で分かれている先の部分だけでなく

手の甲の部分にも関節がたくさんある箇所です。

それぞれの指に対して手の甲の部分に連なる関節をCM Carpo Metacarpal 関節といいます。

親指(医学的には母指)・その他の四本の指それぞれに存在しています。



母指のCM関節は年齢を重ねること・家事や仕事で使いすぎることで

関節が変形を起こしやすい箇所の一つであり、

関節に水が溜まってしまったり、痛みを引き起こし、

親指の動きを悪くしてしまうことがあります。


腱鞘炎で痛みを訴えやすい手首の箇所と

母指CM関節は指1~2本分くらいの距離と近接していますが、

病態・治療方針は異なるので注意が必要です。

どちらも症状が出現しやすいピークが50才前後の女性ということも同様で、

どちらの問題であるか明らかにすることが重要です。

母指CM関節症の危険性

母指CM関節症も手首の腱鞘炎も

どちらも負担をかけ続けていけば

痛み自体がなかなか軽減していかない慢性疼痛の危険性がありますが、

CM関節症に関しては関節での変形が進行していくことで

関節が外れてきてしまう(脱臼してきてしまう)ことが最も問題になります。

これは腱鞘炎では起こらないCM関節症特有の問題です。

CM関節が脱臼してきてしまうと、親指の根元の部分が縮こまってしまい、

しっかりと親指を開いて使うことができなくなります。


真横から見ると通常親指ははその他の四本指と直線に並ぶことができます。

CM関節が脱臼してきてしまうとその他の四本指と親指を直線にすることができずに、

横から見たときには手の平側に親指が残ってきてしまいます。


変形が進行し完全に脱臼が完成してしまい症状も強い場合には

手術での対応しか選択肢がなくなってしまいます。

しかも、親指は指の中でも最も重要で複雑な役割を持つ指なので、

手術をしたからといって元通りにスムーズに動かせるということは

必ずしも言えないようです。

母指CM関節を脱臼させないために

上記で解説したような関節の変形や脱臼がたちどころに

完成してしまうなんてことは絶対にありません。

したがって、母指CM関節症の早期からの発見・対応がなにより重要です。



手首の関節付近・親指の根元部分に症状を感じた場合には

よくある手首の腱鞘炎程度かなと自己判断で甘く考えずに、

腱鞘炎を起こす場所からすぐ近くの親指の根元の関節では

関節の変形によって徐々に脱臼を起こすことがあって、

その症状と変形が進行することによって手術をしなければいけないこともある

危険な場所であるということをまずは覚えていてください。

それと女性が年を重ねていくと指の変形は決して珍しいものではないと思いますが、

上記に説明した通り親指が縮こまって伸びなくなってしまうことや

指を横から見たときに他の4本指と親指が直線に並べることができない

という状態が母指CM関節症特有の危険なサインです。

症状に加えてこのようなサインがみられた場合には、

手首や指についてしっかりとみてもらえる医療機関を一度受診してみて下さい。

かしわだ接骨院の母指CM関節症への取り組み

かしわだ接骨院の対応としては

症状を軽減する・脱臼を進行させない目的でCM関節症用の装具作成を行っております。

当日には完成しお渡しできますし、患者さん自身での取り外しも簡単です。

装具の使用により症状の軽減と並行して

親指が縮こまり・脱臼してしまわないように、

縮こまってしまった筋肉・関節のストレッチを積極的に行う・

弱ってしまった親指の筋肉のエクササイズ・リハビリも大切となります。

ご自身でも母指CM関節での変形が始まってきているということに日頃からアンテナを張り、

悪化させないようできるだけ早期から付き合っていくことが何よりも重要です。

症状が軽度のうちから、上での説明のようなケアが適切にできれば

ほとんどの方で手術が必要となるまで悪化していくことはありません。

腱鞘炎かなと思った方でも上記に解説したような

親指の縮こまりを自覚されている場合には母指CM関節症の疑いがあります。

そのような際にはどうぞお気軽にご相談ください。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA