舟状骨骨折 手をついてからずっと痛いは注意

こんにちは。

柏市・柏駅にあるかしわだ接骨院・院長の和田です。

今回は転んで手をついてしまった時に起こりうる

”舟状骨骨折 手をついてからずっと痛いは注意”

をテーマに解説していきます。

舟状骨とは? 

転んで手をついてしまった後から

母指球の付け根・手首の親指側が痛い…

こんな症状が続いている場合には要注意です。

舟状骨という骨の名前は聞いたこともない方が

ほとんどではないかと思いますが、

手首の関節周辺で起こる骨折の中で

舟状骨の骨折は2番目・3番目の発生率があり

決して珍しい骨折ではありません。

手首の関節は肘にかけて長い2本の骨(橈骨と尺骨)と

小石のような小さな骨(医学的に正しくは手根骨と言います)が

全部で8個密集するようにできています。

舟状骨はこの小石のような手根骨の一つで

写真で赤線で囲ってある部分に当たります。



舟状骨骨折の発生原因の多くは

転んでしまったときに手首を強く衝いてしまうことで発生します。

手根骨の中でも親指側に存在する骨ですので

・母指球の付け根や手首の親指側が特に強く腫れている

・同部位での骨の突起部分を押すとすごく痛い

・手首の動きでも痛いが、親指の動きでも痛い

といった症状が特徴的と言えます。

舟状骨骨折 = 厄介な骨折!

舟状骨の骨折は昔から厄介な骨折として知られています。

第一の理由としては手首の捻挫くらいだろうと

見落とし・見逃されやすいということがあげられます。

舟状骨は小さな骨ですので

特にケガをして腫れている際には正確に触知するのが難しく

またレントゲン検査でもいわゆるヒビのような

微小な骨折が発見しづらいということが関係しています。

第二の理由としてはくっつきづらい骨折ということがあげられます。

手根骨は密集して存在しており、

周りの手根骨とはそれぞれ関節を形成して

手首や指の細やかな動きを行っています。

関節のある所というのは必ず軟骨があります。

この軟骨が存在する部分は骨がくっつきづらいことが知られており、

舟状骨はほとんどが周囲の骨との関節であり・軟骨で覆われていることから、

全身の中でも骨折がくっつきづらい(医学的に正しくは偽関節状態と言います)

箇所として有名で、初期からの適切な対応がカギを握ります。

舟状骨骨折がくっつかず偽関節状態に陥ってしまうと

手首に力を入れた時・手首に体重がかかった時に痛みがとれない

といった症状が持続することもあげられますが、

折れてしまった骨それぞれが別々に動いてしまうことで

手首の関節全体が変形を起こしてまともに動かない状態まで

時間をかけて悪化してしまう恐れもあります。

舟状骨骨折の際に大切なこと

上記でも解説したような症状がある場合には

手首の捻挫くらいで大丈夫だろうと思わずに

必ず舟状骨骨折を疑って対応することが重要です。

そのような対応や説明がされない医療機関で

なんとなく経過をみるというような行為自体が

危険であると考える必要があります。

舟状骨骨折の疑いがある場合には

手首だけでなく親指を含めた固定が必須です。

舟状骨は親指や手首の動きに関わりが強く

やや広範囲(場合によっては肘まで)を固定することが、

骨折がズレてしまうことを防ぐ・くっつかないことを防ぐ

観点からみても最重要と言えます。

舟状骨骨折のまとめ

舟状骨骨折は

広範囲かつ長期間の固定になることが多く、

また偽関節状態の危険性が高い箇所でもあるため、

骨折の程度や生活環境によっては手術対応も推奨されます。

しかし、初期の時期から適切なポジション(固定肢位)にて

適切な範囲・適切な期間の固定がなされれば

手術をせずにしっかりと回復させることも可能です。

患者さんにはこのようなメリット・デメリットを把握したうえで、

後悔することがないような選択が行えるように

舟状骨骨折への説明と対応を心がけております。

舟状骨骨折かなと思うような症状や手術を勧められているような場合でも

まずは相談だけでもお気軽にお問合せ下さい。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

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