足首捻挫の早期回復に潜む危険性

こんにちは。

柏市・柏駅にあるかしわだ接骨院・院長の和田です。

今回は全身の中でも頻度の高いケガの一つ

”足首捻挫の早期回復に潜む危険性”

をテーマに解説していきます。

足首の捻挫は無理がきく?

先日の東京オリンピックにて

女子バレーボールの古賀紗理那選手が

受傷後には歩けないほどの足首の捻挫から

2日目で練習を再開し、

6日後にはスターティングメンバーで試合復帰しました。

アスリートの短い競技人生の中でオリンピックのような

その選手にとって大きなウエイトを占める大会ならば

相当な無理を押してでも強行出場するというのは

選択肢の一つとして理解できます。

足首捻挫であれば経験的にも不可能ではないと思います。

しかし、このようなアスリートが大ケガから強硬出場する話が

美談になってしまう風潮はスポーツ医学が急速に進歩している

現在では疑問視されるようになってきています。

特に学生スポーツや部活動などの若い世代の子供たちに

「足首の捻挫は無理をしても大丈夫」

といったイメージを植え付けてしまうのは

その後の人生の長さや後遺症の観点からみても

非常に危険な行為と考えています。

同じようなアスリートの足首捻挫のケースとして

今年引退されたNPBプロ野球の長谷川勇也選手は

2014年に受傷した足首捻挫後も強行出場を続け

その症状がその後の競技人生に常につきまとうこととなり、

野球選手としてのプレイの幅は長年制限され、

「足首がロックして動かないようになってきてしまった」と

36歳という年齢での引退を決断されました。

私個人の考え方としては

「無理をしてスポーツができた!」

という短期的な結果よりも、

受傷後早期から無理を強いたことによる

長期的な影響や後遺症についての理解が

何よりも重要と考えています。

足首捻挫の組織修復について

一般的な足首の捻挫では

ギプスなどの強固な固定によって

足首を適切な角度で固めることができれば

足を衝くことができずにケンケンで来院した方でも

多くの方が歩いてお帰りになることができます。

このような適切な初期対応を行うと、

急速に腫れや痛みはひいていきますので、

早ければ2・3日もすると本人の感覚的には

無理ができそうな状態まで改善します。

しかし、この日数で捻挫によって傷ついた

靭帯をはじめとした組織が修復されて、

十分な耐久性を取り戻しているかというと

そんなことは絶対にありません。

この期間では炎症が収まっただけです。

靭帯の修復が動き始めるくらいの時期です。

何が言いたいかというと、

スポーツなどの大きな動きによる負担には

組織としては絶対に耐えられません。

傷ついた靭帯組織の修復は当然遅れますし、

それ以外の組織などにも損傷が広がり

足首捻挫の問題をより複雑化する

ということが十分に起こり得るのです。

長期的な後遺症状のリスクはもちろん高まりますし、

最終的に手術による対応を迫られてしまうこともあります。

早期回復という甘い謳い文句に注意!

足首の捻挫をしてしまった時期によっては

ある程度の無理はさせてスポーツ参加を

許可することは当院でもあるのですが、

上記のような足首捻挫の基本概念の説明もなく

「足首捻挫を早期回復させられる」や

「初期固定もせずに整体療法で治る」

といった甘い謳い文句に惑わされないように

注意していただきたいのです。

足首捻挫の回復期間の目安としては

損傷組織の重症度にも左右されますが

・5日までに安静時などの強い痛みが収まる

・2~3週間で日常生活は問題なし

・5~6週間でスポーツないしトレーニングに参加可能

このような経過が送れていないケースに関しては

対応不良である可能性大です。参考までに。

足首の捻挫のことでお悩みの方は

初期対応から慢性的な症状に陥ってしまった際の予防対応まで

幅広く対応しておりますので、

些細かなと思える症状でもお気軽にご相談下さい。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

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