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『シンスプリントの早期改善!』に潜む危険性

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2022.04.13 | カテゴリー: 脚の障害

シンスプリント 脛骨疲労骨折

シンスプリントとは

脛骨というすねの部分にある大きな骨が

走ったり・ジャンプをしたりといったスポーツでの負担が

かかり続けることで痛みを引き起こしてしまう障害です。

中学生・高校生位のお子さんのスポーツ障害としてよくみられます。

 

シンスプリントについて検索すると

真偽不明な施術方法で

『劇的に良くなる』

『一回で良くなる』

『スポーツを休まなくてOK

などといった整体院・接骨院の謳い文句が

嫌になるほどあがってきますが、

それは本当なのでしょうか?

 

施術方法についてはそれぞれの詳細はわかりませんので、

絶対にそんな方法は存在しないとは言い切れませんが、

シンスプリントという障害について

理解すればするほど荒唐無稽な話であること・

加えて疲労骨折にもつながる可能性がある

危険性も高い行為であることは間違いありません。

 

今回はそんなシンスプリントの解説を踏まえて

おいしい話には裏があるという

事実についてお伝えしていきます。

 

シンスプリントと疲労骨折

そもそもシンスプリントとは

骨の表面を構成する骨膜という部分が

スポーツでの衝撃や筋肉による負担により

炎症を起こして腫れてしまうことで

痛みを引き起こします。

 

整形外科で真っ先に行われるレントゲン検査では

この骨膜の腫れが映らないこともありますが、

MRI検査では早期から骨膜が炎症を起こしている様子は

しっかりと確認することができます。

 

このようにシンスプリントはただ痛いだけではなく

骨膜の腫れなどの炎症を伴い

骨の強度も低下してしまうこともあります。

それが単発的な施術をしたことによって

即座に元の正常な組織に戻るといったことは

生体の反応から考えても絶対にありえません。

 

さらに言えば強度が低下している状態であるのに

施術によって痛みが多少落ち着いたことによって

無理しながら運動を続けるという行為自体が

疲労骨折を引き起こしてしまう可能性すらあります。

 

完全な疲労骨折になり骨にヒビが入るほどの状態に悪化すれば

半年以上の運動禁止・手術の可能性もでてきます。

 

シンスプリントの対応方法

シンスプリントに対しては

ブレーキとアクセルを上手く使うことが最も重要と考えています。

「施術するとなんとなく良くなるけど運動すると痛い…」

というブレーキもアクセルも中途半端な状態は

結局シンスプリントで痛む期間を長引かせてしまうだけです。

 

そうではなく、すねの痛みの原因が

・シンスプリントなのか疲労骨折であるのかの判断

・シンスプリントであればその重症度に応じた安静

この2点を適切に判断することが必要で、

重症度に応じたブレーキをかける。

すね当て様の固定具やオーダーメイドインソールによる

脛骨にかかる衝撃の軽減を図り、

並行して筋力や柔軟性に対してのリハビリを行うことが

シンスプリントからの早期の改善。

さらにはその後の再発を防ぐことにも重要であると考えています。

 

早ければ2週間・長くても5週間といった期間で

シンスプリントによる症状の緩和・スポーツ再開が期待でき

症状に悩むことなくアクセルをかけていくことができます。

結局は急がば回れ的なこの対応方法が、

最もシンスプリントの早期回復が期待できると考えています。

 

シンスプリントのまとめ

シンスプリントに限った話ではありませんが、

発生している障害について医学的な考えを無視して

『劇的に良くなる』『一回で良くなる』といった

整体院・整骨院の広告が残念なことに横行しています。

そういった施術には良くならなかったという結果だけではなく、

さらに悪化させてしまう危険性もあることは

是非覚えていただければと思います。

 

今回の解説を参考に

シンスプリントの正しい判断による

早期回復を目指していただければ幸いです。

 

シンスプリントや疲労骨折のことでお悩みの方は

些細なことでもお気軽にご相談ください。

最後までご覧いただいてありがとうございました。