こんなところにも起きる 腹筋の肉離れ
基本的に筋肉の存在する箇所では肉離れは起こりえます。
やや珍しい箇所にはなりますが腹筋でも発生することがあります。
そのため腹筋の肉離れは限られたスポーツでの発生が
大多数を占めているようです。
今回はそんな腹筋の肉離れについて解説していきます。
腹筋には種類がある
“腹筋”という一まとめにされた表現をされことが多いですが、
腹部・おなかに存在する筋肉は一つではありません。
いわゆるインナーマッスルといわれるように
身体の深部に存在する【腹横筋】
シックスパックに代表されるような
おなかの真ん中で割れている【腹直筋】
身体をひねる・ねじるさいに重要な
側方に存在する【内腹斜筋・外腹斜筋】
これらの四つの筋肉で腹筋は成り立っています。
その中でも肉離れが発生しやすい筋肉は限られており
特定のスポーツ種目での特定の動きによって
急激な負荷がかかった時に発生する
といった特徴が考えられているようです。
腹直筋の肉離れ
腹直筋の肉離れは
テニス（サーブ）やバレーボール（スパイク）での
発生が多く報告されています。
どういった特徴かというと
身体を捻るよりも前後への急激な力が加わる動作
といった特徴があり、
前方に存在する腹直筋に最大限負担がかかり
筋損傷・肉離れを発生してしまうようです。
腹斜筋の肉離れは一発で激しく痛めるケースもありますが、
筋肉痛のような軽微な症状から持続するように
症状が悪化していくケースも報告されています。
腹斜筋の肉離れ
腹斜筋の肉離れは
野球・ゴルフ・テニスなどでのスイング動作による発生が
数多く報告されています。
先ほどの腹直筋と比べて
身体を横方向に急激に捻るような動作
といった特徴があり、
胴体の側方・斜めに存在する腹斜筋に
最大限負担がかかり筋損傷・肉離れが発生するようです。
腹斜筋の肉離れは腹直筋の肉離れと比べて
一発で激しく痛めるケースが多く、
痛めたと自覚しやすいことが報告されています。
重症度の判断が重要！
他の部位の肉離れも同様ではあるのですが
腹筋の肉離れも重症度の判断が最重要です。
この重症度の判定はレントゲン検査ではできません。
エコーやMRIでの検査・観察が必要となります。
やや専門的な話になりますが筋肉や筋膜が裂けたときに起こる
出血像（血種）の大きさが重要な判断材料になります。
加えて損傷した部位（筋肉のどこの箇所か）を
画像検査を用いて特定することでどの程度の
回復しやすさを想定することも可能です。
さらにどのくらい身体を動かせるのか
力が入るのか・スピードに耐えられるのか、
これらを詳細にチェックすることが
重症度の判断にもつながりますし、
そのままリハビリにも応用することができるので、
スポーツへの早期復帰にも関わります。
かしわだ接骨院の取り組み
・病院でレントゲン検査だけで肉離れとなんとなく診断される
・整体院や他の接骨院でなんとなくマッサージ・ストレッチされる
このような対応は少なくありませんが、
残念ながらこれでは早期改善は絶対にできません。
かしわだ接骨院では最新式のエコーを活用し
重症度の判断に役立てており、
場合によっては提携する医療機関を通じて
更なる精密検査であるMRIも依頼しております。
もちろんテーピングや包帯、場合によっては
ギプスなどの強固な固定にも対応しており、
炎症が落ち着いて痛みを退かせられたならば
可能な限り早期からのリハビリを行うことで、
早期改善を徹底的に追い求めています。
腹筋に限らずですが肉離れのことでお悩みでしたら
些細なことでもお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただいてありがとうございました。
