関節痛・変形性関節症
変形性関節症と言われている方へ
変形性関節症と診断されたが加齢性の変化と言われ、なかば諦めている。
そんな声を耳にする事が多いです。
しかし変形性関節症を患っていても痛みが出ずに生活できている方もいます。
もちろん変形の程度が症状と比例する傾向があるので、重症度も関係しているのですが、多くの方で症状を落ち着かせ、支障なく生活することは可能と考えています。
変形性関節症は回復しない?
関節が変形していく変化には様々な組織が関わっていますが、関節をつくる上下の軟骨がすり減ってしまう事がきっかけの一つになります。
その軟骨組織は再生しない・回復しないから変形した関節は回復しないという説明です。
しかしiPS細胞の発見などで再生医療の研究が進み、最近では軟骨細胞にも再生能力はあることがわかってきました。
もちろん10代のころのような元通りの状態になれるわけではありませんが、うまく施術やエクササイズをすることによって、使える身体を長持ちさせることは十分可能ということです。
なぜ重度の変形性関節症でも痛くない人がいる?
まず変形性関節症があるからといってイコール痛いわけではありません。
そこに体重がかかる・嫌な動きが加わるといった刺激が入って始めて痛みとして認識されるのです。
ちなみに何にもしてなくても痛い場合にはより厳密な対応が必要です。
大事なことは
「急性・慢性状態を問わず炎症のコントロール」と
「関節を壊してしまうような運動負荷を加えないこと」です。
この二つについて少し解説していきます。
変形性関節症の対処法
関節に炎症があるかの判断材料として関節の中の水の溜まり具合があげられます。
膝などの関節に水が溜まっているという話は誰しも耳にしたことがあるかと思いますが、放置していていいはずがありません。
まずは原因が何かを詳細に確認する必要がありますが、とにかく抜けばいいという問題ではありません。
(強度の炎症や量によっては抜いたほうがいい場合もあります)
関節の水というのはそもそも軟骨の栄養分ですから、関節の軟骨が傷ついてしまっているのを治そうとして過剰に分泌されている状態なのです。
ですので、まず関節の軟骨にかかる負担を避けることが一番重要となります。
日常生活の注意も必要ですが初期の対応としては適切な固定対応が重要となります。
ちなみに水が溜まったまま・関節炎状態のままで筋トレや活動を続けるというのは、筋肉には逆効果で関節がこれ以上の負荷がかかって壊れてしまわないように神経的な抑制をかけて筋肉は逆に痩せていってしまうので要注意です。
よく耳にする変形性関節症や関節炎も対応次第で使える状態を長持ちさせることは可能です。
どうやって共存していくかが何より重要という事です。
膝・股関節の変形性関節症・関節炎でお悩みの方は是非一度ご相談ください。