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“臼蓋形成不全“と言われた方に注意してほしいこと

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2025.07.07 | カテゴリー: 医療情報,股関節の障害

臼蓋形成不全

『股関節が浅いと言われたことがあります』

股関節に症状を抱えている方も

また現在は抱えてない方からも

こんな言葉を耳にする機会がけっこうあります。

 

医学的に正確には

“臼蓋形成不全”または“寛骨臼形成不全”

と呼ばれるこの形態は

必ずしも症状を起こすわけではないですが、

将来的なリスクは高く注意が必要と言えます。

 

今回はそんな臼蓋形成不全について

年齢別をテーマに解説していきます。

乳幼児から学童期の臼蓋形成不全

乳幼児期から学童期くらいまでの時期では

“臼蓋形成不全”というよりも

“先天性股関節脱臼”“発育性股関節形成不全”と表現されるような

股関節の骨が“脱臼”と言って外れてしまう、

あるいは外れかけた状態になってしまうことが一番の問題となります。

 

乳児期における健診でも股関節が脱臼していないかは

チェック項目として挙げられており、

早期発見が何よりも重要とされています。

 

上手く歩けないなどの強い症状がでることもあり

日常生活の制限も大きいことが特徴で、

対処法としては装具を装着したり入院で固定や、

それでも改善しない場合には手術対応をすることもあります。

股関節脱臼が学童期で遅れて発見されることもあり

この時期までは特に注意が必要と言えます。

青年期以降の臼蓋形成不全

この時期になると骨や関節は成熟しているため

股関節が脱臼してしまうほどの状態で

発見されることはほとんどないかと思います。

 

この時期でレントゲンなどの画像検査をすれば

“臼蓋形成不全”を指摘されることはあっても

あまり目立った症状を呈していないことも多いです。

 

スポーツ活動などを激しく行っている方では

股関節の軟骨(医学的に正しくは関節唇と言います)

の損傷の可能性が高まることが指摘されており、

深く股関節を曲げる+捻る動作での

股関節・鼠径部の痛みが特徴的です。

 

多くが股関節周囲の筋力トレーニングなどの

リハビリによって症状が改善することが多く

手術まで至るケースはそれほど多くありません。

中年期以降の臼蓋形成不全

この時期になると問題になってくるのが

関節の軟骨がすり減ってくる・変形してくる

いわゆる“変形性関節症”という状態です。

 

変形性関節症は筋力の弱さなどの要因から

女性の発生率が高いことは指摘されています。

さらに“臼蓋形成不全”についても女性の発生率が高く、

二重のリスクにさらされていることになります。

 

症状としてはスポーツなどの激しい動きがなくても

股関節の動きが硬く・狭くなってきたり

脚を挙げる・階段を昇る動きが行いづらくなるなど

日常生活の支障から徐々に進行することが多いです。

 

臼蓋形成不全がある方は変形性関節症を起こしやすく、

また早期から急速に進行するリスクがあることも特徴です

症状と変形の程度によっては比較的若年者である

40代でも手術や人工関節を検討されることもあり

このことを必ず念頭に入れて対応しなければいけません。

臼蓋形成不全のまとめ

乳幼児期では臼蓋形成不全というよりも

股関節が脱臼しているかいないかということが重視されるため、

今回のテーマである“臼蓋形成不全”を指摘されるのは

多くのケースで青年期・中年期だと思われます。

 

当初は大したことのない症状に思えたとしても

時間経過で関節の変形が進行するリスクは高く

手術の可能性も高いことについてご自身も認識して

症状を注意深く気にかけておくことが大切です。

 

変形性関節症が初期の状態であれば、

手術対応を行わずとも適切なリハビリがなされれば

症状をコントロールできるケースもたくさんあります。

 

かしわだ接骨院では提携する病院とも密に連携を取り

・臼蓋形成不全の程度

・変形性関節症の程度

・症状と日常生活の支障

・年齢と手術に対しての抵抗感

などを考慮して施術方法をご相談の上、

お一人お一人の状況に合わせた施術を行っております。

変形性関節症“についてはこちらのページも参考にして下さい。

 

臼蓋形成不全のことでお悩みがありましたら

些細なことでもお気軽にご相談下さい。

最後までご覧いただいてありがとうございました。