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足首捻挫の後遺症について

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2022.11.14 | カテゴリー: 足首の障害

スポーツだけでなく日常生活でも

発生する頻度の高い足首の捻挫ですが

実は後遺症の危険も高いケガであることはご存じでしょうか?

 

一般の方だけでなく医療従事者でも

足首の捻挫を甘くみている方が見受けられますが、

今回はそんな足首捻挫の具体的な後遺症や

予防と対策方法についても解説していきます。

足首捻挫 後遺症

「早期復帰できた!」に潜む危険性

先日の2021年東京オリンピックで女子バレーボールの選手が

受傷後には歩けないほどの足首の捻挫から2日目で練習復帰

6日後にはスターティングメンバーで試合復帰していました。

 

アスリートの短い競技人生の中で

オリンピックのようにその選手や競技団体にとって

大きなウエイトを占める試合ならば

相当な無理を押してでも強行出場するというのは

選択肢の一つとして理解できます。

私の経験的・技術的にも不可能ではないと思います。

 

しかし、このような

アスリートが大ケガから強行出場する

話が美談になってしまうことは

スポーツ医学が急速に進歩している現在では

疑問視されるようになってきています。

 

特に学生スポーツや部活動など若い世代の選手たちに

「足首の捻挫は無理をしても大丈夫」

といったイメージを植え付けてしまうのは

後遺症の観点からみても非常に危険と考えられています。

 

私個人の考えとしても

「無理をしてスポーツに早期復帰ができた!」

という短期的・短絡的な結果よりも、

受傷早期から無理を強いたことによる

長期的な悪影響や後遺症についての理解が

遥かに重要と考えています。

具体的な後遺症について

足首の捻挫を

靭帯損傷あるいは靭帯断裂と定義して

後遺症について解説します。

 

まず靭帯というのは足首をはじめとした

関節を支える大事な組織です。

足首において靭帯の修復が不十分ですと

足首が常にグラグラとして再び捻挫しやすくなります。

 

こうなるといわゆる“捻挫が癖になった”状態です。

酷い方だと平地を歩いていても

毎日カクッとなってしまうこともあります。

 

もちろんこの状態ですと足首は正常よりも非常に弱く

・些細なことで痛みやすくなる

・頼りない感じで筋力が弱くなった

・体重をしっかりとかけて踏ん張れない

・片脚で支えきれずにジャンプできない

・足首が太いままで動きが悪くなった

などなど…

 

さらに年齢を重ねることで最終的には

日常生活にも影響を及ぼすこともあり、

捻挫でも手術を余儀なくされるケースもあります。

後遺症の予防について

そのような後遺症の危険性の高い足首捻挫ですが

予防方法はなんといっても

ケガをした直後・初期対応として

しっかりとした固定を行うことです。

 

しっかりとした固定とは

テーピング程度では不十分なケースがほとんどで

ギプスなどのより強度の高い固定が求められます。

 

ちなみにレントゲンでは骨の異常はないからと

湿布と痛み止めだけ処方されるという対応は

足首の捻挫にとって最悪の対処法なので、

そのような前時代的な対応の医療機関で

足首の捻挫を診てもらうことは

敬遠することをお勧めしています。

 

上記のような適切な初期固定対応を行うと、

急速に腫れや痛みも退いていきますので、

2・3日もすれば本人の感覚的にも

無理ができそうな状態まで改善します。

その際に無理をしてしまうあるいは

させてしまうことが分かれ道です。

 

足首捻挫の回復期間の目安としては

靭帯断裂などの重症例の場合でも

・5日までに安静時などの強い痛みが収まる

・2~3週間で日常生活は問題なし

・5~6週間でスポーツないしトレーニングに参加可能になる

といった流れが一般的です。

 

このような時間経過が送れていないケースに関しては

対応不良の可能性が非常に高いです。

 

足首の捻挫をしてしまったタイミングによっては

ある程度の無理は容認してスポーツ参加を

許可することは当院でもありますが、

このような修復経過の基本概念や説明もなく

「足首捻挫をとにかく早期回復させる!」

「初期固定もせずに針や整体療法で治す!」

といった明らかなデマ情報に

惑わされないようにしていただきたいのです。

足首捻挫の後遺症のまとめ

足首の捻挫は痛みだけであれば

極端な話放っておいても時期に収まります。

 

しかし、初期対応の悪さから

長期的な後遺症状に悩まされるという

ケースも非常に多いケガです。

後遺症を防ぐ上で最も重要なことは

初期に適切な固定対応を受けることです。

 

そのことを大切なお子さんの身体を預かる

保護者や指導者の方には

是非知っておいていただきたいのです。

 

足首の捻挫のことでお悩みでしたら

初期対応から慢性的な症状に陥ってしまった際の

予防対応まで幅広く対応しておりますので、

些細と思える症状でもお気軽にご相談下さい。

最後までご覧いただいてありがとうございました。