高いところから着地して足を痛めた! 踵骨骨折かも…
「高いところからジャンプする」
そんな機会は大人になると多くはないかもしれませんが
久しぶりにやってしまった場合には
足を痛めることが多く注意が必要です。
かかとの骨折の原因の大多数は
高所からの落下によって発生しています。
そんなのかかとの骨折(踵骨骨折)について
特徴と対処法を中心に解説していきます。
かかとの骨・踵骨について
画像のように足にはたくさん骨が存在しています。
その大きさには多少差があり、
最も大きく最も後方に位置している骨が
かかとの骨である“踵骨”といいます。
歩く時に体重を受け止める役割だけでなく
足の裏やアキレス腱といった
筋肉・腱の力を上手く伝達する役割や
踵骨の上に存在する骨と関節を構成することで
足首の横方向の動きにも関与しています。
踵骨骨折の特徴について
最初にこの記事にてお伝えした通り
踵骨骨折の大多数が高所からの着地に失敗して発生します。
そのため両足で同時発生することもあります。
症状の特徴としては
なんといっても激しい痛みがあげられます。
当然腫れも激しく足の凹凸がわからなくなることもあります。
足を衝くことは大きく制限され、まともに歩くことはまず不可能で、
片脚けんけんをしながら受診されることも多いです。
骨の折れ方としては多くのケースで踵骨が粉砕してしまいます。
粉砕の程度は様々なのですが激しければ激しいほど
その後の症状の悪化につながりやすいということは
大規模統計的な報告でも数多く指摘されています。
踵骨骨折の対処法は
手術する方法と手術しない方法どちらも推奨されています。
しかし、「どちらも推奨」ということは
治療方法が確立されていないということでもあります。
手術方法は様々な方法が提唱されているのですが
手術をすれば骨の形自体はほとんどのケースできれいになります。
しかし踵骨が構成している関節の固さ残ったり
痛みがなかなか無くならないといったケースが
相当数起こることが指摘されているのです。
逆に手術しない方法では骨折した踵骨の形状を
完璧に戻すまではいかないものの、その後の症状については
手術と同等・もしくは良好であったという報告も多いのです。
現状では折れ方・骨折のズレが軽度の場合には
ほとんどのケースで手術しない方法が推奨され、
折れ方・骨折のズレが激しい場合には
手術をすることも検討されることが多いようです。
かしわだ接骨院の取り組み
かかとの骨である踵骨骨折は簡単なケガではなく
比較的予後不良・後遺症が残りやすい障害として知られています。
かしわだ接骨院ではこのような踵骨骨折の基本知識を基に
・できるかぎり骨折でずれた骨をきれいに戻すこと
・適切な角度かつ骨折部に負担のかからないギプス固定を行うこと
・超早期から物理療法・手技療法・運動療法を組み合わせて
できるかぎり早く歩行を可能として痛みが長引くことを予防すること
この3点を踵骨骨折の重要ポイントとして対応しています。
手術をする・手術をしないどちらの治療方法にしても
初期から適切な判断・適切な固定、早期から適切なリハビリを
することが最終的に良好な状態に繋がることは間違いありません。
患者さんにとって後悔しない選択をできることが何よりと考えております。
踵骨骨折の初期対応・後遺症状・リハビリでお悩みでしたら
些細なことでもお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただいてありがとうございました。