股関節を深く曲げる・捻ると痛い FAIかも…

股関節まわりの症状として
深く曲げる・ねじると痛いという訴えは
よくある症状と言えます。
そのような症状として真っ先に考えられる障害として
昨今ではFAIという障害が取り上げられるようになっています。
しかしまだまだ一般の方にはほとんど耳なじみがないと思いますので
今回はそんなFAIについて掘り下げて解説していきます。
まずFAIとは?
FAIとはFemoroAcetabular Impingementの略語で
症状が出現している股関節を構成する
太ももの骨(大腿骨femoro)と
骨盤の骨(寛骨臼acetabular)が
衝突impingmentしてしまうことで発生する障害と言われています。
この衝突という外力がポイントで
股関節にそのような力が繰り返し発生することで
骨盤と太ももの骨の間に存在する
関節の軟骨や、関節唇と呼ばれる別の軟骨組織が
傷ついてしまうことがFAIの本態とされています。
FAIの症状とは?
今回のタイトルにもなっているような
しゃがみ込みを中心とした脚を深く曲げる動作や
さらに身体を捻るなどの力が加わることで
痛みや反対側の股関節と比べた動かし辛さ・固さが
ほぼ全例でみられる特徴的な症状と言えます。
その程度について重症度によって差があるのですが
股関節を90度曲げるくらいでもこのような症状を
感じているケースではかなり重症度が高いことが示唆され
その後の対応についても特に注意が必要です。
FAIはどんな人に起こる?
FAIは一般的に若年者~中年期くらいの年齢で発生しやすいとされています。
しゃがみ込んでの作業が多いことや
踏ん張るや押し込むなどの動作も関係性が強いとされており
事実として若年者の頃からスポーツをハイレベルで行っていた方の
FAI発生率が優位に高かったとの報告があります。
それよりも若い年齢でFAIが起こることはまずなく、
逆にそれよりも高齢になってくると変形性関節症と言って
骨自体の変形が中心となりさらに重篤な病態に進行する
可能性についても危惧されています。
FAIの対処方法は?
FAIで障害される軟骨組織への負担を避けるよう
・日常生活を注意しながら上手に付き合っていく
・股関節周りの筋力強化・可動域改善などのリハビリ
このような対処法の有効性は多数報告されています。
症状や重症度が早期であればある程その効果は高く
仕事やスポーツを問題なく続けられる場合も多いです。
このような対処方法が無効な場合に限り
手術によって傷ついた軟骨を修復や切除する
といった対応も検討されることとなります。
かしわだ接骨院の取り組み
FAIで発生する症状はわりとわかりやすいことは特徴的で
FAIのことを理解していれば判断をすること自体は難しくありません。
しかしFAIは比較的新しい概念・障害でありますので、
そもそもFAIを知らない医療者が多いということは問題点として挙げられます。
かしわだ接骨院ではそのことをカウンセリングや動きのチェックなど
詳細に確認しエコー検査機器も利用しながら適切に判断を行います。
重症度が高く危険性が認められれば提携する医療機関にて
レントゲンだけでなくCTやMRIといった精密画像検査も
すぐに行えるような体制を整えております。
FAIだけの話ではありませんが早期の状態で発見されて
適切な対処方法がなされれば多くの方で改善が認められます。
FAIなど股関節のことでお悩み事がありましたら
些細なことでもお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。







