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本当の四十肩・五十肩の話

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2022.03.14 | カテゴリー: 肩関節の障害

肩痛 四十肩 五十肩

「肩が挙がらない」「動かすと痛い」というと

なんでもかんでも”四十肩・五十肩”と言われます。

 

四十代・五十代ならばもちろんのことですが

三十代や六十・七十になっても

”四十肩・五十肩”という障害名で

周囲の一般の方からはもちろんのこと

病院や接骨院・整体院などでも

ほとんどがこの言葉で片付けられているのが現状です。

 

そんなよく耳にする四十肩・五十肩ですが

どんな症状があることが条件かご存じですか?

 

また四十肩・五十肩と断定できる肩の症状は

一般的な認知度よりもはるかに少ないことは

昨今の医学界では常識的なのは知っていますか?

 

今回はそんな四十肩・五十肩という障害の

条件とされる本当の症状について

医療背景をまじえて解説していきます。

 

ちなみに四十肩・五十肩は

”凍結肩”や”肩関節周囲炎”や”癒着性肩関節包炎”といった

様々な障害名称で表現されることもありますが、

明確な違いは現在でも示されていないので、

ここでは同一の障害として解説いたします。

本当の四十肩・五十肩

まずは四十肩・五十肩の大原則として

骨や筋肉や腱などといった組織に

明確な問題がないことが絶対条件としてあげられます。

 

肩では回旋筋腱板・ローテーターカフという

肩のインナーマッスルを痛めてしまう

ケースは老若男女・非常に多いのですが、

この腱板という組織は骨ではありませんので

レントゲン検査には原則的に映りません。

 

 

したがって

「整形外科を受診してレントゲンを撮る」

といったよくあるルーティンだけでは

障害がないように映る・判断されてしまい

四十肩・五十肩という病名が過剰に用いられていた

という歴史があったようです。

 

最近では整形外科の領域でもエコー検査などの

レントゲン以外の画像検査が積極的に用いられ

「四十肩・五十肩という病名は死語にしたい」

というお医者さんもいるくらいです。

 

四十肩・五十肩のもう一つの原則として

肩(肩甲骨と腕の骨の関節)が固くなり

腕の動かせる範囲が狭くなってしまう

ということも大きな特徴とされています。

このことは様々な研究でも証明されています。

 

腕が上がらなくなるのはもちろんなのですが、

腕を捻る動作(腰や頭に手を回すような動作)が

固くなることが四十肩・五十肩の特徴です。

 

その中でも特徴的な動きとして

脇を締めて手を外側に広げる捻り動作

この動きでの固さが四十肩・五十肩を決定づける

所見として重要視されています。

 

逆説的に言えばこの動作での固さがみられない

肩の痛みや挙がりづらいといった症状に関しては

四十肩・五十肩はありえない!

ということです。

私もこのことに留意して施術を行っている身として

このことはまず間違いない事実であると確信しています。

なんでもかんでも四十肩・五十肩のリスク

このページを見ている方の中には

四十肩・五十肩という診断や見解を説明され、

施術を受けている方もいるかと思います。

しかし、その中の相当数に誤診が潜んでいます。

 

誤診状態での施術ではなかなか良くはならないばかりか、

悪化してしまう可能性もある危険な行為です。

 

かしわだ接骨院では最新式のエコー観察に加えて

詳細なカウンセリング・徒手検査を実施し

必要であれば提携する医療機関での画像検査依頼や

肩関節専門医へのご紹介も行っており、

病態の正しい理解のもと適切な施術対応を行っております。

 

四十肩・五十肩かなとご自分で思われる症状や

他院での説明や施術でなかなか改善がみられない症状について

些細なことでもお気軽にご相談ください。

最後までご覧いただいてありがとうございました。