小指の突き指 この部分だったら骨折かも!
突き指はスポーツでも日常でも一般的なケガです。
軽い突き指でしたら病院など行かずとも
ご自分でテーピングや安静を心がけるだけで
すぐに落ち着くことも少なくないと思います。
しかし、そんな突き指の中にも
骨折など重篤なケガが隠れていることは少なくありません。
今回取り上げる小指の“この部分”の突き指はやや珍しいことから
痛めた際にはイコール骨折の可能性が高いと言えます。
この部分って具体的にどこ?
一般的に突き指で痛める部分として多いのは
いわゆる第一関節(医学的に正しくはDIP関節と言います)
いわゆる第二関節(医学的に正しくはPIP関節と言います)
このどちらかでの損傷が圧倒的に多いです。
したがって、いわゆる第三関節(医学的に正しくはMP関節と言います)
である指の根本部分を痛めることは稀であると言えます。
ちょうど写真の赤丸部分に当たる部分であり
この比較的珍しい部分を痛めてしまった場合、
こと小指では骨折しているケースが多く
特に注意が必要な部位と言えます。
なぜ骨折してしまうことが多いか?
この部分の骨折には特徴があり、
小指がさらに「外側(小指側)に持っていかれてしまった」
というような外力で発生することが大多数です。
当たり前の話にはなりますがこのような力が加わった場合に
他の指であれば隣の指がある程度ストッパーになってくれますが
小指は最も外側にあるため、
小指が外側に行き過ぎてしまう→身体が耐えられず骨折してしまう
という図式が成り立ちます。
このような力が加わる外力としては
球技スポーツが代表例として挙げられます。
体育や部活動など機械が多く、
また大人に比べて骨が成熟しておらず
骨折しやすいという素因を持っている
お子様世代での発生が多いことも特徴と言えます。
骨折を疑う重要ポイント
明らかに指が外側を向く・曲がるほどの状態であれば
本人も周囲もただ事じゃないことは一目瞭然でわかります。
骨折していてもそこまで激しく折れていないようなケースでは
ただの突き指かな?などと認識されてしまったり、
医療機関でも見逃されてしまうケースも
残念ながら少なくありません。
ご自身でも是非確認していただきたいのですが、
小指の第三関節(MP関節)を痛めてしまった場合には
写真のようにしっかりと指を閉じることができるかを確認して下さい。
正常な状態であれば簡単に指を揃えることができますが、
小指を薬指と密着させることができなければ
骨折している可能性が高いという判断が可能です。
軽い折れ方の場合には
曲げる・伸ばすという動きは比較的保たれていることもあり
チェックポイントであるこの動きが最も障害されるためです。
小指の骨折のまとめ
今回取り上げた小指の根本部分での突き指は
確かに骨折の可能性が高くて注意が必要ですが、
小指で第一関節や第二関節部分での骨折が
少ないというわけではありませんので
その他の部位での骨折の特徴については
“突き指”についての解説ページも参照下さい。
かしわだ接骨院ではこのような特徴は当然頭に入れたうえで
腫れや内出血・痛みの部位などを詳細にチェックし
最新式のエコー検査機器では些細な骨折も見逃さないよう
細心の注意の下お一人お一人の対応をしております。
小指の突き指のことでお困りごとがありましたら
応急処置・初期対応からリハビリ対応まで
あらゆる状況においても対応しております。
些細なことでもお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただいてありがとうございました。