膝のお皿の打撲に注意! 膝蓋骨骨折
転んでしまい地面や物に膝・お皿をぶつけてしまった…
誰しも一度は経験があるのではないでしょうか?
年齢が高齢になるにしたがって転びやすくなったり、
骨折などの重症なケガにもつながりやすくなります。
しかし、若い年代の方でもこの部分を強く打ち付けてしまうと
骨折などの重篤なケガをしてしまうケースは少なくありません。
単なる打撲だと思っても危険な症状と
その理由や対処法について解説していきます。
膝のお皿は骨折しやすい?
膝のお皿(医学的に正しくは膝蓋骨と言います)は
皮膚のすぐ下にあり・身体の表面にある骨ですので、
痩せている方やアスリートの方でしたら
膝のお皿の輪郭は見ただけでもすぐにわかりますし、
触ってみても輪郭がわかりやすい骨といえます。
つまり膝のお皿は転倒による膝への打撲・衝撃が
骨まで直接的に伝わりやすいといえます。
事実、膝蓋骨骨折の方のほとんどが
打撲などの直接的な外力で発生しています。
お皿の骨折の注意点
やや刺激的な話にはなりますが
膝のお皿が激しく骨折してしまい
折れた骨と骨とが大きく離れてしまうことがあります。
こうなってしまうとまともには足が衝けない・歩けなくなりますので、
一般の方でも骨折したかもとわかるレベルです。
誰でもすぐに病院に行くことになると思います。
しかし、そうではない微細な骨折も多いのです。
その位の骨折の場合には歩くことはできます。
痛いながらもなんとか生活できてしまうので、
「単なる打撲かな」と来院までに
時間がかかってしまうことがあるのです。
骨と骨とが離れるほど激しく折れてしまった
骨折と比べれば軽傷ではあるのですが、
初期対応が遅れてしまうことで
・痛みが長期間にわたり続いてしまう
・膝を曲げる際の固さがなかなかとれない
・足に体重をかけた際の力が弱いまま
などといった症状にもつながってしまいます。
さらに膝の打撲の際にはお皿の骨折以外にも
・太ももの骨(医学的に正しくは大腿骨)の骨折
・すねの骨(医学的に正しくは脛骨)の骨折
・膝の主要な靭帯である後十字靭帯の損傷
といった別の重篤な損傷の可能性もあります。
もちろん、それぞれの損傷の適切な判断と
その障害に応じた初期対応・リハビリが重要です。
こんな症状があれば注意!
膝のお皿の微細な骨折の際にも
注意すべき症状があります。
・動かないときや寝ている時にも痛みを感じる
・体重をかけた際の痛みが強く足を引きずってしまう
・膝が全然曲がらない(90度も厳しい)
・お皿の輪郭がわからない位強く腫れている
この辺りの症状がある場合には骨折でなくとも
必ず何かしらの明確な損傷があります。
その場合、できる限り早期の医療機関の受診を勧めます。
お皿の骨折の対処法で大事なこと
膝のお皿の骨折で大事なことは
体重をかけた際の痛みを真っ先に取り除くことです。
そのためにはギプスなどの強固な固定が必要です。
その後の対応で大事なことは、
膝の関節の固さをつくらないように
早期から安全性を保ちながら動かしていくことです。
最後に骨折などの大きな障害で必ず起こる
筋力の衰えに対しても早期からトレーニングを
行うことで最小限に留めることです。
以上のポイントを押さえることが
膝のお皿を骨折という大きなケガでも
後遺症なくケガをする前の生活に
支障なく復帰できることに繋がります。
膝の打撲のまとめ
転倒などで起こる膝の打撲は
よくあるケガの一つですが、
今回まとめたようなお皿の骨折のケースも
少なくありません。
かしわだ接骨院では
最新式のエコー検査機器を活用し、
提携している医療機関でと連携し
ケガの詳細かつ適切な判断のもと
早期回復を目指した対応を行っております。
膝のケガの症状や対処方法などで
不安に感じるようなことがあれば
些細なことでもお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただいてありがとうございました。