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この症状って疲労骨折? 特徴を解説

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2023.02.06 | カテゴリー: 医療情報,脚の障害,足部・足趾の障害

疲労骨折 ランニング

疲労骨折という名称自体は一般の方でも

ほとんどの方が聞いたことがあると思います。

 

「疲労骨折はプロアスリートやトップアスリートのように

肉体を限界まで追い込むような人にしか起こらない」

そのように思っていませんでしょうか?

実はそんなことはありません。

学生での部活動やお子さんのスポーツクラブ、

仕事や生活での急激な環境変化など

些細な負担の増加などでも起こりえる障害なのです。

 

そんな疲労骨折には

・なりやすい性別

・起こりやすい年齢

・起こりやすいタイミング

・起こりやすい身体の部分

といったポイントが存在します。

 

今回はそんな疲労骨折のポイントについて解説することで、

症状と照らし合わせて参考にしていただければと思います。

疲労骨折になりやすい性別

一般の方にはあまり認知されていないかもしれませんが、

様々な報告でも疲労骨折の発生数は

女性の方が確実に多いといわれています。

その比率は報告によりばらつきがありますが、

少なくとも男性の2倍以上は女性の疲労骨折の頻度は高いようです。

 

その理由としては

骨の強度というものは誰しも一定ではなく、

女性ホルモンや月経の影響を大きく受けます。

生理不順などの方だと骨の成分量が十分に保てず

さらに疲労骨折のリスクが高まるとされています。

 

また男性に比べて女性の方が骨を支える筋肉量が

絶対的に少ないことも要因としてあげられています。

疲労骨折の起こりやすい年齢は

疲労骨折の発生数のピークは男女ともに

15・16歳に最も多く発生すると報告されています。

高校に入学する前後くらいという年齢ですね。

 

骨は固い組織ですが、実はしなりやすい特徴があります。

子供の骨というのは一部が軟骨組織で構成されており、

大人の骨よりもさらにしなりやすいという特徴があります。

大人の身体になるにしたがって軟骨組織はなくなり

全てが骨組織に変化すると強度は上がりしなりがなくなっていきます。

 

疲労骨折のピークに当たる15・16歳の時期は

ちょうど子供から大人の骨に移り変わりの時期で

大人になりかけて骨のしなりはなくなってくるけども、

完全に骨組織になりきれてないので強度が不十分。

というような状態ともいえるかもしれません。

疲労骨折が起こりやすいタイミング

疲労骨折を起こしやすいタイミングははっきりしています。

それはスポーツなどでの運動負荷が急激に増加した時です。

 

学生でいうと中学校・高校・大学へ進学し環境変化にともない

スポーツの練習量が急激に増加した時、

合宿などで普段よりも遥かに多い練習量になった時、

マラソンや駅伝などの開始時期も急激に負荷が増えることで

疲労骨折の起こりやすいタイミングです。

 

新型コロナ過の緊急事態宣言下での休校や部活動の制限で、

急激に運動を再開した際に疲労骨折の報告が多く取り沙汰されていたことも

これとまさに同じ理由です。

 

急に運動をした際に筋肉痛になるような経験は誰でもあると思いますが、

筋肉への負担だけで運動量を庇いきれなくなると

骨にまでダメージが加わってしまいます。

1週間2週間と症状が続く場合には、

疲労骨折のことも念頭においてみて下さい。

疲労骨折の起こりやすい場所

疲労骨折は原則どの骨にも起こりえる障害ですが、

疲労骨折全般にいえることは圧倒的に脚・足に起こりやすいことです。

特に発生の頻度が高い場所は

すねの骨(脛骨)と足の甲の骨(中足骨)です。

 

脚・足の骨は体重がかかった際に

骨の固さやしなりで体重を受け止めて支える役割があります。

その負担量が急激に増えることで

骨の修復能力の限界を連続して超えてしまうと

徐々に疲労骨折を起こしてしまうのです。

疲労骨折のポイント

疲労骨折について是非覚えていただきたい事は

“トップアスリートにしかみられない障害ではなく一般的にごくありふれた障害”

という事実です。

 

特に上記の特徴にあてはまるような場合には

十分に注意していただいて、

症状が続く場合には早期に医療機関の受診をおすすめします。

 

もしかしたら疲労骨折かも?と思うことがありましたら、

提携医療機関とも連携して検査対応・施術対応も行っておりますので

些細な症状でもお気軽にご相談ください。

最後までご覧いただいてありがとうございました。