手首の小指側が痛い… TFCC障害に注意!
手首やその周囲への痛みが小指側にある場合には注意が必要です。
この部分には手首の関節を支えるTFCCという軟骨組織が存在しており、
この部分の痛みや症状が続く場合には手術になることも少なくない障害です。
転んでしまい手をついてしまった時に発生することもありますし、
お仕事や趣味での手首への繰り返しの負担で発生してしまうこともあり、
慢性的な発症も、ケガなどの急性的な発症でも
どちらでも起こりえる障害ということも特徴です。
TFCCってなに?
まずはTFCCとは何かについて解説します。
TFCCとは
Triangular Fibro Cartilage Complex
の頭文字をとった略語で、
日本語では三角線維軟骨複合体と表記されますが、
日本でも三角線維軟骨複合体よりもTFCCと表記されることが多いようです。
写真のように手首には小石のような骨が密集して関節を構成していますが、
手首の小指側には骨と骨とが連結していないスペースが存在しています。
まさにそのスペースにTFCCという軟骨を中心とした組織が存在しており、
手首が捻られる動きなどのクッション(緩衝材)として役立っています。
そのような役割をもつTFCCが壊れてしまうと
・手をついて手首に体重をかけることができない
・雑巾絞りやドアノブを回すような腕のひねりができない
・手首の力が入りづらい、手首の動きが完全に行えない
などの症状を引き起こします。
TFCC障害の注意点
ざっくりとした説明になってしまいますが、
軟骨は修復が非常に行われづらい組織です。
全身の軟骨に言えることですがTFCCももちろん該当します。
この修復の行われづらさから適切な対応がなされないことで、
上記の症状がいつまでも残ってしまうと
手術しか対処方法がなくなってしまうケースも多いのです。
したがってこのTFCC障害で最も重要なことは
『TFCC障害が見逃されないこと』です。
軟骨組織はレントゲンには映らないため
整形外科病院で骨は大丈夫だからと
湿布・痛み止めだけの処方で終わることもありますし、
整体院や整骨院などでなんとなくのマッサージだけで、
症状が変わらないなんてことも少なくありません。
患者さん自身も手首の痛みが小指側にあるケースでは
TFCC障害という手術にもなるような危険な障害の可能性があり、
見逃されてしまう可能性も高い箇所である。
ということは是非覚えていてください。
かしわだ接骨院でのTFCC障害の取組み
TFCCに限ったことではありませんが、
手首の痛みの原因がどこにあるのかを突き止めることが何より重要です。
さらにTFCCを痛めてしまっていた場合には
それがケガのような一度の外力で傷ついたものなのか
慢性的な繰り返しの負担で発生したものなのかの判断が
その後の対応方法の変化にもつながります。
TFCC障害での初期対応として
炎症を早期に収束させ少しでも修復を促すためにも
ギプスや当て木などの固定処置が必要になることが多いです。
そして回復に伴い手首のリハビリを開始していきます。
手首の動きをしっかりと行えること
握力などの筋力を向上することは
再発予防の観点からも非常に重要で、
かしわだ接骨院ではこのように
初期対応からリハビリまでを一貫して対応しております。
手首の痛みやTFCC損傷の事でお悩みでしたら
些細なことでもどうぞお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただいてありがとうございました。